今週、イタリアの金融監督機関であるCONSOB（イタリア証券取引委員会）は、ポンジスキームの危険性について警告するインパクトのある動画を公開しました。内容は「リスクなしで簡単に稼げる話には要注意」という、古典的な詐欺の手口を取り上げたものです。

▶ 動画はこちら（公式CONSOB YouTubeチャンネル）

ポンジ的な「プロップ企業」

この動画は伝統的な投資詐欺について触れていますが、そのメッセージは今日のプロップトレーディング業界にも強く響きます。

最近では、「プロップ企業」と名乗る一部の業者が、洗練されたブランディング、インフルエンサーとのコラボ、華やかなダッシュボードを使って信頼性を装っています。しかし、実際にはその構造は「現代版ポンジスキーム」とも言えるものです。

たとえば以下のような特徴があります：

• トレーディングや審査なしで「即時資金提供」
• 利益証明なしで「保証されたペイアウト」
• 拡大する紹介プログラム
• 本業は「トレーディング」ではなく「紹介報酬」

CONSOBの教訓（プロップトレードに応用するなら）：

• 「リスクゼロ」なら、それは偽物。
• 運営者情報が明らかでない企業には注意。
• ペイアウトが紹介者だけに偏っているなら要警戒。
• 規模や速さの割に、流動性が見えないなら危険。

信頼できるプロップ企業の特徴：

• 現実的で明確な評価ルール
• 本物の取引プラットフォームとインフラ
• 実績あるトレーダーのレビューや証言
• ライセンス、または登録された法人名の明示

プロップ業界は急成長を遂げている一方で、信頼性の欠如も深刻な問題です。CONSOBの警告は、「信頼とは透明性と構造に裏付けられたものである」という基本を私たちに再確認させてくれます。

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