By
Anna Hadjidou
June 3, 2025

ロビンフッド、Bitstampを2億ドルで買収完了 – 機関向け暗号資産市場へ本格参入

ロビンフッド・マーケッツ(NASDAQ:HOOD)は、世界最古の暗号資産取引所のひとつであるBitstampの買収を2億ドルで完了しました。

この取引は2024年7月に初めて発表されたもので、ロビンフッドにとって暗号資産事業の世界的な拡大に向けた最大のステップとなります。BitstampはEU、英国、米国、アジアなどで50以上のライセンスおよび登録を保有しており、14年以上にわたって機関投資家との強固な関係を築いてきました。また、同社は暗号資産のサービス提供、機関向けレンディング、ステーキングなどの分野でも高い評価を受けています。

ロビンフッド・クリプトのゼネラルマネージャーであるヨハン・ケルブラット氏は次のように述べました。

「この買収は、当社の暗号資産ビジネス拡大にとって大きな一歩です。Bitstampのグローバルな取引所は、市場の変動を乗り越えてきた実績があり、顧客体験と安全性の両立によって、暗号資産業界でも最も信頼されるブランドのひとつを築き上げています。」

この買収により、ロビンフッドはこれまで参入していなかった機関向け暗号資産市場に本格的に参入します。Bitstampの既存インフラは今後、ロビンフッドのブランドのもとで、リテールと機関投資家の両方に対応したサービスを提供していく予定です。

BitstampのCEOであるJBグラフティオー氏はこう語ります。

「Bitstampのプラットフォームと専門知識がロビンフッドのエコシステムに統合されることで、ユーザーにとってより高度な取引体験が実現します。当社は今後もコンプライアンス、セキュリティ、そして顧客中心主義を最優先に取り組んでいきます。」

この動きは、暗号資産業界で続く業界再編の一環であり、ロビンフッドがリテールを超えて、グローバルかつ多層的な暗号資産プロバイダーへと進化する意欲を示しています。