
NinjaTrader、NFAから25万ドルの罰金—AMLおよび監督体制の不備が原因
米国を拠点とする主要な先物取引業者であるNinjaTraderは、全米先物協会(NFA)より25万ドルの罰金を科されました。理由は、マネーロンダリング対策(AML)プログラムの不備と、業務全体の監督体制の不備によるものです。
この罰金は、NFAのビジネス行動委員会との和解の一環として決定され、正式な苦情が提出されました。NinjaTraderは違反を認めることも否定することもなく、罰金支払いに同意しました。
問題点の詳細
NFAによると、NinjaTraderは以下の点で違反があったとされています:
- 適切なAMLプログラムを実施できておらず、疑わしい取引の検出・防止能力に疑問
- 監督システムの不備により、全体的なコンプライアンスの確保に失敗
これらの不備は深刻と見なされ、25万ドルの罰金が科されました。
プロップ業界への影響
NinjaTraderは先物およびリテールトレーディングツールとして広く使用されていますが、多くのプロップ企業や資金提供トレーダーもこのプラットフォームを活用しています。そのため、このようなコンプライアンス違反は、業界全体に波及する可能性があります。
- 信頼性の再定義:プラットフォームの信頼性は、機能性だけでなく規制順守も重要。
- 評判リスク:取引者自身が違反に関与していなくても、信頼性の低いプラットフォーム利用により影響を受ける可能性あり。
- 透明性の重視:今後のプロップ業界において、規制順守が競争優位性となる。
背景にある業界動向
この件は、OANDA(FTMO傘下)が60万ドルの罰金を受けた件と合わせて、米国当局がコンプライアンスの緩い企業に対して強い姿勢を取っていることを示しています。
PropInsiderでは今後も、業界インフラおよび規制動向を引き続き追跡していきます。