By
Anna Hadjidou
June 2, 2025

Bybit、オーストリアでMiCARライセンスを取得し欧州本部をウィーンに設立

世界第2位の暗号通貨取引所であるBybitは、オーストリア金融市場庁(FMA)から「MiCAR(暗号資産市場規制)」ライセンスを取得し、欧州全域で正式な暗号資産サービス提供業者として認可されました。このライセンスにより、BybitはEU/EEA29か国すべてで「パスポート制」による営業が可能となります。

これに合わせて、Bybitは欧州本部をオーストリアのウィーンに新設し、地域密着型の規制対応サービスを強化。EU内での事業拡大と信頼性ある取引環境の提供に本格的に乗り出しました。

プロップ業界にとっての意味

MiCARのような統一的な規制枠組みにより、暗号通貨プロップ取引を展開する企業にとっては以下のようなメリットがあります:

  • 法的明確性の向上:EU全体での共通規制により、プロップ企業が安心して暗号資産取引サービスを展開可能に。
  • 信頼と透明性:EUの主要規制機関からの認可により、インフラへの信頼が高まる。
  • 市場拡大の加速:規制に準拠したパートナー(例:Bybit)との連携により、新規市場参入が容易に。

Bybitは今後、ウィーンにて100名以上の採用を計画しており、「Blockchain for Good Alliance」を通じて現地大学とも協力してイノベーション促進に取り組みます。

PropInsiderの視点

MiCARの施行により、欧州における暗号資産取引のルールが整備されつつある今、Bybitのような大手企業の事例は業界全体にとってのベンチマークとなります。資金提供型の暗号通貨プログラムをEUで展開したいプロップ企業にとっては、これが絶好のチャンスです。

PropInsiderでは、欧州市場の暗号資産規制動向を引き続き追跡していきます。